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正直疲れていた。
仕事は問題山積みで、一つ解決したと思った頃に、また次のが発生する。 家庭の方だって、こっちはこっちで、姉の嫁ぎ先の母が亡くなったり、 3人の子供がそれぞれに我儘し放題だったりして、気の休まる時がない。 その上、少ない休日にもいろんな行事が重なってしまい、家族と過ごす時間が取れなくなっていた。 嫁さんも仕事と育児のストレスが溜まっている。 お互いに突っ込んだ話をしなくなっている。 泣き言は言いたくないけど、もっと時間が欲しい。 心底安らげる時間、家族とのんびりできる時間が欲しい。 2年前と比べて、体重が4kgも増えている。 社会人になってからだったら、約10kgだ。 運動しなきゃ、と思っていても時間が取れない。 何年か前から、朝、妙に涙もろくなっている。 NHK朝の連ドラを見て泣いたり、「おじゃる丸」を見ただけでも、何回か涙ぐんだ事があった。 理由はわからない。 でも、自分の中では確実に何かが変わっている。 最近、通勤に自転車を使うようになった。 と言っても週に2回程度。会社まで片道30分ぐらいだ。 日頃の運動不足を少しでも解消したいからなんだけど。 でも、ビールを止めない限り、痩せるはずがない。 今朝も自転車に乗った。 車のオーディオが壊れていて、聞きたかったCDが聞けなかったせいもあって、 ハイロウズのシングル「十四才」をMDに落としてサドルに跨った。 タイトルからして「青春」*1 に続くような、ノリのいい学園モノだと勝手に考えていた。 イントロはマーシーの静かなソロから始まる。 そして、ヒロトのボーカルが淡々としたメロディを歌う。 ' ジョナサン 音速の壁に ジョナサン きりもみする ホントにそうだよな どうでもいいよな ホントにそうだよな どうなってもいいよな' それから、ヒロトとしては初めての、メロディもない叫ぶようなボーカルに変わる。 ポエトリー・リーディングのようだ。 ' 一発目の弾丸は眼球に命中 頭蓋骨を飛びこえて 僕の胸に 二発目は鼓膜を突き破り やはり僕の胸に それは僕の心臓ではなく それは僕の心に突き刺さった' そして、サビのフレーズ ' リアル よりリアリティ リアル よりリアリティ リアル よりリアリティ リアル よりリアリティ リアル' これまでの「ロック・バカ」な曲調ではなかった。 もうこの時点で、ペダルを漕ぎながらウルウルしていた。 ヒロト、お前よくここまで詩人として、表現者として成長したなぁ。 '吐き気がするだろ みんな嫌いだろ' *2 なんて歌ってた君も好きだけど。 そして、信号待ちをしている時に、目から流れ出ているものを止められなくなっていた。 もう少しで声を上げそうだった。 最後のフレーズだ。 ' あの日の僕のレコードプレーヤーは 少しだけいばって こう言ったんだ いつでもどんな時でも スイッチを入れろよ そんな時は必ずおまえ 十四才にしてやるぜ' あいかわらず状況は変わらない。 今更十四才に戻りたいとも思わない。 人間的にも社会的にも十分大人な自分がいる。 でも、この曲を聴いたとき、俺はヒロトのファンで良かったと思った。 ロックを初めて聞いて衝撃を受けた時、それは俺が十五歳の時だったけれど、 今だって、ロック聞いた時だけでも、十五歳に戻ったっていいよね。 こんな気持ち、うまく言えた事がない。(オイオイ) 9月に入ったらアルバムが発売される。 マーシーがどう出てくるか、それも楽しみだ。 *1 - 2000年5月発表のハイロウズ14thシングル *2 - ブルーハーツ1stアルバム収録「パンク・ロック」から | Back to Menu |
Last updated: 8/27/01 |