- May 2002 -

Bird Rosso

Bird ミッシェル・ガン・エレファントのチバユウスケが、元ブランキー・ジェット・シティーの照井利幸と(インディーのハードコアパンクメタルバンド)アスフォートのMASATOとで作ったバンドということになれば、ミッシェルとの比較は避けられず、なおかつこういういわゆるサイドプロジェクトとその大元のバンドとの比較において、この場合にはロッソというチバのサイドプロジェクトの音とミッシェルの音との比較において、自分がその大元のバンドのバンドのどこが好きなのかが明確になると思い、ここにロッソとミッシェルの2つのバンドの比較をずらずらと書き連ねつつ、ロッソに対する感想を自分なりに付してみたい。

まずボーカルのチバ。そしてギターのチバ。全部チバが歌い、全部チバがギターを弾いているロッソ。ミッシェルのレコーディングでは絶対にギターを弾かないし、ライヴでも彼のギターの音は良く聞こえないし、昔、ギタリストが辞めてしまったときにちょっとだけギター1本のミッシェルの時期があり、歌に集中しすぎてロクにギターを弾いてなかった、とメンバーの誰かが言っていたぐらいなのであんまり期待してなかったんだけど、ロッソのチバ、ギターが上手です。ギターソロもしっかり弾いてます。それも左右のチャンネルにリフを振っているのでまるでツインギターバンドに聞こえる時もあるぐらいよ。 でもミッシェルのギターのアベフトシさんほどトーンもカッティングも荒くれてないので、客観的に見てアベファンにとってはちょっともの足りないアルバムかも。 でもそれを差し引いてもチバのギターは意外にいいです。いや、余りにも達者だし、余りにもギターが前に出ているので、ほんとにチバが弾いてんの?と疑いたくもなるかもしれない。

次、ベース。 照井さんのベースは、もともとノーマルにベース本来の音を出すタイプの人なので、ブイブイにアンプで歪まてイントロからバンドの音を引っ張っていくウエノコウジ氏のベースが好きな人にとってはちょっともの足りないかもしれないけど、ブランキー好きの人にとっては逆にこのギターの立て具合というか、ちょっと引き気味のスタイルがたまらないんじゃないかなぁ。自分はどっちのバンドも大好きなので、これはこれでいいんじゃないかと思います。

そしてドラム。 アスフォートというバンドは、ほんとメチャメチャハードコアな爆音バンドで、ドラムの音数もメチャメチャ多いんだけど、ロッソでの彼は、音数と音圧を控えめにして、完全にリズムキープに徹している感じ。ライドシンバルなんかも、そんなに遠慮しなくても・・・・ってぐらいに優しい叩き方をしてる。 ミッシェルクハラ氏や、元ブランキータツヤ氏のドラムが好きな人には、ちょっと、いやかなりもの足りないかもしれません。でも、ミッシェル、ブランキー、そしてアスフォートと同じことやってもしょうがないっちゃしょうがないんだよなー。 ほんと、チバユウスケと照井利幸の後ろでドラムを叩く、という、日本のロック界始まって以来の大仕事を任された彼としてもまだまだ手探りといったところなのかもしれません。

全曲チバによって書かれたロッソの歌詞を見てみると、かなりデフォルメ気味だけど、最近のミッシェルの「俺は〜〜なんとかかんとかだぜ〜〜。あの娘とハイウェイ脳天から転げ落ちるぜ〜〜。」みたいなパターンがほとんど聞かれない。ラブソングはラブソングでももっと穏やかなイマジネーションに働きかけるようなフレーズが多い。 どっちかというと自分はロッソの歌詞の方が好きだ。

結局、個人的には、(戦前の予想通り、)アベ氏の脳みそ掻き毟るようなギターカッティングと、ウエノ氏のレイジみたいなブイブイベースと、クハラ氏のムダに手数の多いドラムがあるミッシェルガンエレファントの方がやっぱ好きだなぁって感じなんだけど、チバの働きとしてはロッソのチバの方がクールだなぁと思う。 学生のサークル時代からミッシェル一筋だったチバユウスケが、ロッソというバンドをやろうと思ったキッカケはまだ良く知らないけれど、この経験がミッシェルの次のアルバムにうまいこと活かされればいいなぁとは思う。(・・・・チバがレコーディングでもギターを弾いた 、とかいう単純なものだけじゃなくてね。)

当面ロッソとミッシェルの活動が平行して走るみたいなので、というかミッシェルの次の日がロッソのライヴといった日程も組まれているぐらいなので、どうもチバが両方のバンドを意図的に平行に走らせている気もするんだけど、早いとこ生のロッソと生のチバギターを体験してみたいなぁと思う。



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Last updated: 04/27/02